今の韓国はアメリカが作った

 

盧武鉉(ノ・ムヒョン)は2009(平成21)年に自殺しましたが、私は新大統領である文在寅(ムン・ジェイン)を「復活した盧武鉉」だと見ています。彼は盧武鉉の秘書室長で一番の側近だった男です。

 

第二次世界大戦後に韓国を作ったのはアメリカであり、なかなか統治がうまくいかないまま、朝鮮戦争になってしまった。

 

今にして思えば、1961(昭和36)年の朴正煕(パク・チョンヒ)による5・16軍事クーデターは明らかにアメリカの工作によるものでした。つまり、アメリカとしては北朝鮮の脅威に対処するためにも帝国陸軍軍人であった朴正煕を擁立し、その政権を日本に経済援助させればいいと考えたわけです。

 

こうして日韓両国は1965(昭和40)年の日韓基本条約へ向かっていくことになります。

 

当時、韓国の財閥や軍部は日本統治時代に育った人ばかりで、日本としても国交回復後、韓国とは交渉がしやすかった。

 

韓国が親北の方向に進んでいくのは冷戦終結とソ連崩壊を経て、金泳三(キム・ヨンサム)大統領になってからです。この時期から韓国の国際政治上の位置がそれまでと変わっていくことになります。

藤井厳喜・宮崎正弘著『韓国は日米に見捨てられ、北朝鮮と中国はジリ貧』第1章 北朝鮮はどこまで暴走するかーP68