冷戦終結後の韓国

 

1991年のソ連崩壊により冷戦が終わりました。もちろん、北朝鮮や中国は残りましたので、正確に言うと、東アジアの冷戦は終わっていません。

 

しかし、ソ連が崩壊したことにより、それまで韓国を支えていたイデオロギーの1つである反共思想が無効になりました。

 

戦後の韓国を支えていたイデオロギーは反共と反日であり、冷戦時代は前者の優先順位が高く、反日はそれほど目立たなかった。実際問題として、韓米日という三カ国が連携して反共防衛ラインをつくらなければ、韓国を守ることはできない。

 

第二次朝鮮戦争となった場合、日本は兵站基地として重要な役割を果たすことになるからです。

 

広島の某所にある在日米軍の弾薬庫は朝鮮半島有事の際には使用されることになっています。有事の際には呉から物資が韓国に運ばれます。

 

先日、私は文政権誕生による米韓同盟の行方について、ケント・ギルバートさんと話す機会がありました。私が「韓国は同盟国としての義務を果たせなくなるのではないか」と述べたところ、ケントさんは「韓国は同盟国ではなく、植民地だ」と言ったのです。

 

これには驚きました。

 

韓国という国を作ったのは、アメリカであり、韓国軍が実態として存在していなかった時代に朝鮮戦争を戦ったのもアメリカ軍です。

 

その点で、韓国は「植民地」というのがアメリカ人の本音なのでしょう。

藤井厳喜・宮崎正弘著『韓国は日米に見捨てられ、北朝鮮と中国はジリ貧』第1章 北朝鮮はどこまで暴走するかーP59